2008年10月18日土曜日

留学生から見た外国人労働者①

「留学生から見た外国人労働者① 中国人留学生が見た中国人研修生の生活」

日本には平成19年末現在、約12万人の留学生が存在し、大学や大学院で勉学に励んでいる。政府は2020年を目処に、この数を30万人まで押し上げ、国際化や国際競争力を高める方針を打ち出している。
その一方で、日本には留学でなく、近年増えている日系南米人のように工場で働く労働者やアジアから来る研修生が存在する。しかし、大学に所属する留学生とこうした工場で働く労働者にはなかなか接点は存在しない。

大企業が多く数多くの工場が存在する愛知県。2007年には大阪府を超え外国人登録数は日本で2番目に多い都道府県となった。ここに名古屋大学の日本人学生と留学生を中心に「外国人県民を支援する会」というものが結成され、愛知県内に住む外国人の通訳として病院や法律相談に同行し、活動を行っている。

「自分と同じ国の人たちがこんな境遇で日本で働いているなんて知らなかった」と通訳から帰った後に驚きを口にする留学生もいる。

これから数回に渡り、こうした留学生の目を通して、日本に住む外国人労働者の実態をレポートしたい。


中国人留学生のLさん。2003年に来日し、5年間愛知県内の大学・大学院で勉学に励んでいる。夢は国際機関やNGOで弱者を助ける仕事に携わることだ。そんなLさんが中国人研修生であるKさんの通訳として病院に同行したのは9月終わりの雨がしとしと降る一日。ただ事故に遭い病院に通訳にいく、と聞いていたLさんであったが、Kさんの境遇を病院で聞き驚いた。

「工場から帰るときに、工場の中で突然出てきた会社の車がKさんの足の上を通ったんです。車はバックしてきたので運転手が気づいていなかった。それで骨が折れてしまって。それで病院にいって1ヶ月入院して手術したそうです」

Kさんは中国江ソウ省出身で2年近く前に来日した中国人研修生。世界でもトップレベルの会社の下請けの工場で車の部品を組み合わせる労働をしていた。

「1ヶ月入院して、まだ完全に治っていないのに、また以前と同じ仕事に戻るように会社に言われたそうなんです。そこでは3週間仕事をしたけど怪我の具合が悪くて、痛くて仕事ができなくなってしまいました。というのも、手術の時に足に鉄板を入れ、固定をしたらしいんですが、本来はその後それを取り除く手術が必要で、その間は仕事をしてはいけなかったそうなんです。でも会社側は働けると言って仕事をさせて、足が痛んで仕事できなくなってしまいました」
「その後は会社の寮で、1ヶ月工場から送られてくる部品を組み立てる仕事を部屋の中でしたそうです。その後は家で仕事をするにも足が痛くてできなくなってしまいました。その後は働けないので会社からの給料ももらえなくなってしまたんです」

それから半年、寮で休養をとるKさん。生活費は友達の補助でやりくりしていた。その間、さまざまな病院を訪ね、2度目の手術をしてくれる病院を探すKさん。最初に手術をした病院には「もう働ける」という証明書を出されていることから会社とつながっていることを恐れて再び訪ねることができなかったそうだ。

次回の更新では、実際に通訳に赴いた留学生の報告をアップします。

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